引越した先で具合が優れない。そんな健康トラブルは、シックハウス症候群の可能性があります。このカテゴリでは、シックハウスの原因についてご説明します。新築住宅でも中古住宅で建ててから数年たっていても、シックハウス症候群になることがあります。家に帰るとセキが止まらないなどの体調不良を引き起こすこともあります。さらに、シックハウス症候群は住宅だけでなく、子供が通う学校でも発症が報告されています。原因についてご説明します。
シックハウス症候群の原因となる代表的な8つの化学物質について、厚生労働省からガイドラインが設定されました。
化学物質 | 室内濃度ガイドライン値 |
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ホルムアルデヒド | |
トルエン | |
キシレン | |
パラジクロロベンゼン | |
エチルベンゼン | |
スチレン | |
フタル酸ジ-n-ブチル | |
クロルピリホリス |
<データ:2000年12月 厚生労働省発表のガイドライン>
ホルムアルデヒドは、劇物指定されている発ガン物質で、毒性もあります。そのホルムアルデヒドは、建材に使われている一部の接着剤に、防腐剤として含まれています。すなわち、この接着剤を使った建材が揮発して空気中に漂うことで、人間に悪影響を及ぼします。
使われている物:フローリング、壁、天井などの内装、学習机、押入れ、タンス、下駄箱、食器棚など
塗装工事に使われている化学物質です。リフォーム工事のときの塗装で利用されることが多く、発がん性も指摘されています。
塩化ビニール製品やプラスチックを軟らかくしたり加工しやすくするために使われています。家電製品や家具、衣類、壁紙、サッシ、網戸やおもちゃ類や文房具などの日用品にも多数使われています。
シロアリ駆除剤などの殺虫剤で利用されていました。子供の脳神経に障害を及ぼす危険が確認されたため、米国では家庭向け使用を禁止しました。日本でも2002年3月31日以降、家庭での使用を自粛してきています。
衣類や防虫剤、トイレの消臭剤には、パラジクロロベンゼンが幅広く疲れています。国際がん研究機関の調べでは、パラジクロロベンゼンは、人に対して発ガンの可能性があると報告しています。また、厚生労働省のマウス吸入実験で、濃度が高くなるにつれて、肝臓ガンが増加すると報告しています。
日本子孫基金刊によると、防虫剤によって、頭痛やめまいや全身のだるさが出ることがあると指摘しています。同書によると、無臭の防虫剤も同じ症状が出ることがあると指摘しています。
ナフタリンの使用は少なくなって来ていますが、衣類を出してナフタリンの臭いがするほど、タンスや衣装ケースにナフタリンを入れるのは危険です。