『部屋選び、大学新入生は親頼み--。賃貸物件を扱うアットホーム(東京・大田)が2005年10月、首都圏に住む大学生に「入学時、主に誰が住まい探しや手続きをしたか」を聞いたところ、トップは「親」の39.5%だった。「自分自身」も31.5%だったが大学生になりたてで自立しきれない一面ものぞいた。特に女子は半数近くが「親」と答えた。
また「部屋を決めるときに何が近くにあることを重視するか」を問うと「スーパーマーケット」「コンビニエンスストア」が8割近くで、群を抜いていた。』
<以上抜粋引用:日本経済新聞2006年7月31日>
人生の中で特に重要な選択肢は、「大学選び(進路)」「会社選び(就職)」「結婚」「家探し」ではないでしょうか?
一見すると親が引越しの全てを行うと読み取れそうですが、引越しの準備に関することは、大学生が行い、手続きに関することは親が行っていると解釈しています。例えば、引越し先を探したり、引越しの荷造りなどの準備をしたりするのは、大学生本人だと思います。親は、引越し先を決定する最終段階で、初めて部屋を内見して、環境や費用の面などで納得した場合、契約の手続きをしていると考えられます。
高校時代にアルバイトなどでお金を貯めていれば別ですが、引越し代や引越し先の家賃を大学新入生が払うのは、資金的に難しいと思います。そのため引越し先の住まいに対して親が介入するのは仕方がないと思います。
「引越しだから、親頼み。」これを良いことに、今日では親が子離れできていないのが現実ではないでしょうか?「可愛い子には旅をさせろ」という言葉は、今や古い考えなのかもしれません。会社選びや結婚までも親の力が必要にならないように、親も子も、しっかり巣立っていって欲しいですね。2006年8月4日